ナッツに含まれる「オメガ脂肪酸」とは?
2016年12月01日 13時13分
「オメガ脂肪酸」という成分があります。
オメガ脂肪酸は「オメガ3・オメガ6・オメガ9」という分類に分けられています。
オメガ脂肪酸は種類により特徴や効能が異なります。
中でもオメガ3とオメガ6は身体に必要な”必須脂肪酸”と言われており、
体内では生成されないため食材などから摂取する必要があります。
尚、良質なオメガ脂肪酸ですが、過剰摂取により弊害が起きる可能性もあるため、
摂取量は必ず守るようにしましょう。
《オメガ3脂肪酸の特徴》
オメガ3脂肪酸の特徴は、体内では生成されない必須脂肪酸であることのほか、
悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあることです。
善玉コレステロールを増やす働きがあるため、高血圧や動脈硬化の予防、
免疫力を強化し炎症を抑えるなどの効果があります。
血のめぐりを良くする働きは基礎代謝のアップに繋がり、ダイエットや美肌ケアにも効果的です。
さらに、生活習慣病を予防する働きや認知症になるリスクを下げる働きなど、
嬉しい効能がたくさんあるのが特徴です。
オメガ3脂肪酸が豊富に含まれる食品は、ナッツの中ではくるみ、ほかには青魚やえごま油、
亜麻仁油、チアシードなどがあります。摂取しにくい脂肪酸ともいわれるため、
積極的に摂取することが推奨されています。
《オメガ6脂肪酸の特徴》
オメガ6脂肪酸の特徴は、オメガ3と同じく体内では生成されない必須脂肪酸であることのほか、
リノール酸という成分が含まれていることです。
リノール酸は悪玉コレステロールを減らす働きがあり、不足すると皮膚や肝臓、腎臓など
内臓疾患の原因になることもあります。
オメガ6は悪玉コレステロールのほか、善玉コレステロールも同時に減らしてしまう働きがあります。
現代人の食生活ではオメガ6の過剰摂取が問題になっているため、
摂り過ぎは肌のトラブルやアレルギーの原因になることもあります。
オメガ3とオメガ6の一日の摂取量の割合は「1:4」が理想であるとされています。
オメガ6脂肪酸が豊富に含まれる食品は、サラダ油やごま油、マヨネーズ、ベニバナ油などがあります。
《オメガ9脂肪酸の特徴》
オメガ9脂肪酸の特徴は、オメガ3やオメガ6とは異なり、体内で生成できる脂肪酸であることです。
オメガ9脂肪酸にはオレイン酸が多く含まれており、悪玉コレステロールを減らす働きのほか、
血液をさらさらにする働き、老化を防止する働き、美肌づくりなどに効果を発揮します。
オメガ9脂肪酸が豊富に含まれる食品は、オリーブオイルやキャノーラ油、ピーナッツ油などがあります。
オメガ9脂肪酸は加熱に強いため、他の食材と一緒に加熱処理して摂ることが可能です。